性格が歯周病を悪化!?2017.03.01
貴方は
時間を守るほうですか。
歯を磨くと血が出ますか。
両方に「イエス」の方は、
奥歯の歯周病のリスクが高いのだ。
時間に几帳面な方ほど
以下のような特徴がある。
①努力家、我慢強い
②責任感が強い
③自虐的
④競争心が強い
③の自虐的とは、アクシデントが起きたときに
自分のせい、
私が悪かった
私の責任と
考える人のことだ。
たとえば、
テーブルに花を飾ったら
誰かが誤って
倒してしまって
テーブルの書類が
ぬれてしまったときに
自分が花を飾らなければ
あるいは
もっと倒れにくい花瓶にすれば
と自分を責め
悔やむ性格の人のことである。
ちなみに
他虐的とは
花瓶を倒した人を責めたり
書類を置いた人を責めたり
花瓶の製作会社を責めたりする人だ。
非虐的というのもある
誰も悪くない
たまたま起こっただけと考える性格の方である
④の競争心が強いは、
実際そうでも
自覚しにくい性格ではある。
さて、あなたはいかがでしたでしょうか。
ではこの性格が
歯周病を悪化させる
ことにつながるのか。
つまり
ストレスを受けやすい
正確なのだ。
同じ環境
同じアクシデントが起きても
ストレスを感じやすい
朝の通勤時に
人身事故で
電車が遅延したときに
以上の性格の人は
ものすごい
ストレスを感じる
ストレスを感じると
どうなるか
脈拍が速くなったり
血圧が上がったり
汗がにじんできたり
ということもあるが
消化器官が
活発に蠕動運動する
怒りで「はらわたが煮えくり返る」という表現があるが
まさしく
胃や腸が激しく蠕動運動する
実は
口の周りの咀嚼筋も
発生学的には
もともと
消化器官の一部で
情動に連動する筋だ
咀嚼筋(口をあけたり閉じたりする筋)は
蠕動運動の代わりに
くいしばり
歯ぎしりとして現れる
このくいしばりの力たるや
相当なもので
起きている時の
最大かみしめの
数倍の力が発揮される
歯が骨の中にめり込み
あごの骨自体も
ゆがむほどだ。
200kg、300kgの世界だ
この力というのは
もはや生理的なものを超えて
外傷である
つまり
野球のボールが
前歯に当たって
歯茎が腫れて
歯がぐらぐら
という状態が
くいしばりで
奥歯に出てきてしまう
激しい人は
歯周病菌が
ほとんどいなくても
くいしばりだけで
歯周病が発症するというほどだ。
私が診察した中に
数名の方が
自分の歯を
くいしばりで
健康な歯(詰め物も虫歯もない歯)を
真っ二つに
かみ砕いてしまった方もいるほどだ
ではこの性格とくいしばりを
どうするか。
これはまたの機会にいたしましょう。
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